キャバ嬢の落とし方教えます

キャバ嬢の落とし方教えます

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難攻不落の夜の蝶を捕獲せよ

 80年代初頭に東京・池袋に、それまであったキャバレーの大衆性とクラブの豪華さを融合させた「キャバクラ」なる新風俗が誕生して以来、もうすぐ30年になろうとしている。そんなキャバクラに勤める女のコをなびかせるにはどうしたらいいのか? 男の永遠のテーマに大接近!

読者から寄せられた実例Q&Aも完全解答

格言その1 ひとつの話に長らく留まるな

彼氏の有無には執着しないこと!

 ぶっちゃけキャバ嬢と付き合うコツは特にない。彼女たちだってフツーの女のコ。今まで自分が培ってきた恋愛哲学を貫けばいいのである。しかしそれでは参考にもならないので具体的な例を考察してみよう。
 まず、フリーの女のコにアタックすること。
「そんなの当たり前じゃん」と思うかも知れないが、これが結構難しいのだ。キャバ嬢と言うのはウソを吐いてナンボの人種。「彼氏いる?」と尋ねても、本当のことを言うコは極めて少なく、ほとんどのコは首を横に振る。
 しかし、ここで「ホントォ〜?」などと言ってはダメ。男もそうだが、特に女のコは念押しされると「アタシのこと信じてないの」と感じる生き物なのだ。ここはサラリと通り過ぎて、次の話題に移った方が、話題が豊富な人と思われて得策。話をしていけば実情は何となく分かってくるので焦りは禁物だ。
 ただし、この方法を用いる場合、短期決戦で結果を出すのは難しい。そのため1セット40分の店よりも、1セット60分×2も辞さないという余裕があることが望ましい。時計とにらめっこしながら話していると、キャバ嬢も「どうせすぐ帰る客だから」とやっつけ仕事になってしまうのが常なのだ。結論はやっぱり金かぁ…。

格言その2 ケチな根性は捨て去るべし

終始聞き役に回る大らかさが必要だ

携帯番号やメールアドレスをもらったからと言って喜ぶのは早計。

「俺は一見さんじゃないよ?」というオーラが出せれば、キャバ嬢は名刺をくれる。その時は躊躇せずに自分の名刺も差し出そう。それが会社の名刺であったなら、個人の携帯番号を裏に書き「会社には絶対かけないで」と念を押せば、携帯を差し置いて会社にかけることはない。
 店を出てしばらくすると確認の意味を込めて「今日はありがとう」とメールが来る。こうなれば同伴はほぼ時間の問題だ。同伴はキャバ嬢の都合でされることが圧倒的に多いが、理由は何だろうが、とりあえずは店外で会える機会を得られるわけだからそんなことは気にしないように。

同伴は簡単でもアフターになると難易度が上がる。これは間違いない。

 さて、この段階で必要なのは相手の話を聞いてあげること。大抵の場合、キャバ嬢は自分より幼いわけで、思わず「それはさ…」と口を挟みたくなるような幼稚な理論しか持たないコが多い。しかしそれをグッと押さえていれば、必ず店内では口にしないような話が出てくる。これは相手の心が開き始めた証拠で、こうなればこっちのものだ。
 しかーし、気をつけて欲しいのは相手もプロ。あえて男が有頂天になる話をして「いいカモ」にしようとする場合も多々ある。残念だが、ここからの対処法は個人の力量で凌ぐしかない。ビギナーズラックを夢見ずに、何度かキャバクラ遊びをして経験値を上げることが成功への最短距離だろう。
 同じ二回会うのでも、店内で二度話すよりも、店内と店外で一回ずつの方が二人の距離は確実に縮まるぞ!

危ぶむなかれ行けばわかるさ!?

 出会いも果たした、トークも弾んだとなれば、後はどこでコクるかだ。これが一番難しい。と言うよりも、ここまでは金と誠意で容易に辿り着ける。告白というのは互いの恋に対する温度差がないときに成功するので、この場所なら間違いないという場所は存在しない。タイミングばかりを意識していると、キャバ嬢は愛想をつかして姿を消してしまう恐れもあるので、あまり慎重にならずに自分のテンションに任せて突っ走ってしまうのもいいだろう。
 ここで肝心なのは「勇気」の二文字である。「キャバ嬢との付き合い方を教えます」と言ったくせに勇気だの運だの経験だのと無責任な発言ばかりで申し訳ないが、彼女たちだっていくらお金がほしくてもキャバクラ嬢という商売がイヤでイヤでたまらなかったら、この世界に足を踏み入れたりはしないだろう。
 そういうコは多かれ少なかれ異性に接するのが好きなのだ。彼氏の有無に関わらず、気になったコにはガンガン行くべきだろう。
 そうは言っても口下手な男性もいるだろう。そんなときには無理をして背伸びせずにありのままで彼女らに接するのが大事。それで母性本能とやらをくすぐることだって大いに有り得るわけで、自然体を心掛けるのが一番いいのだ。
 物量作戦を謀ったりマシンガントークで押しまくるなど方法は数あれど、恋愛に絶対的な方程式がないように、キャバ嬢ゲットにも正攻法などありえないのである。

お高いキャバクラ嬢を落とすのは男の夢だ!

格言その3 カミカゼ信じて当たって砕けろ

俺はこうしてキャバクラ嬢を口説き落とした

「基本的には運だけど、まず簡単には落とせないと思うことが大事なのかな? それと準備は大切。最初は行く気なかったんだけど、一次会だけじゃ物足りないから…というノリじゃNGだよね。テンション上がってるからそれなりに楽しめるけど、口説き落とすってことになると、この流れはダメ。前もってネタを用意しておかなきゃね。でも何はともあれ、隣にどんなコが座るかが一番重要だよね。どんな手を使おうともココが狂ったら全てがパー。ま、健闘を祈りますよ」(都内某所でキャバ嬢と同棲中のA氏談)

これって俺の勘違い!?キャバクラQ&A

貢ぐだけで終了はツラ過ぎるこんなケースは危険な合図

Q 初めて行った次の日から「声が聞きたかっただけ♥」なんて電話が。営業電話とは思えないんですけど、これって脈あり?

 そういう言い回しをするのがキャバ嬢の営業というものです。その後に甘えたような口調で「今日ヒマかな??」とかボソッと「会いたいなぁ…」とか言ってはいませんでしたか? そういった電話を何十本、時には何百本とかけて一人の客を店に誘い出す。派手な表舞台の陰では、こういう地味?なことをするのもオミズの仕事なのです。ちなみにキャバ嬢が月に支払う携帯電話の料金は平均3万円以上にもなるそうです。

気楽な職業に見えてもキャバ嬢たちは隠れた営業努力に余念がない。

Q 同伴は何度もしているのですが、アフターはしてくれません。なぜですか?

 キャバ嬢が同伴したことによるメリット、デメリット。アフターをしたことによるデメリットを考えて下さい。同伴には店から支払われる同伴手当やあなたが負担する食事代、重役出勤の許可など特典がいっぱい。その特典のために彼女らがする努力は営業と早起き程度。対してアフターは危険なオオカミ、いや、ただのウザ?いオッサンとの残業。しかも次も店に来て自分を指名してくれるか未確定。この両者を比較した時、答えは…分かりますよね?

オキニ以外の女のコにも気を遣うことを忘れずに。外堀を埋めるのも重要。

Q 同伴した日に「今日はアタシが奢るね♥」なんて言ってくれるんですけど、これってどういう意味?

 こんな話、初めて聞きました。身銭を一切切らないのが彼女たちですから。
 推測で話すと二通り考えられます。一つは心底あなたに惚れている、もしくは「肉を切らせて骨を断つ」作戦。さんざんエサを与えておいて、最後にそれ以上の大収穫。恐らくこれでしょうねぇ。後日、東京湾に沈む前に結果を教えて下さい。

Q 「彼氏がいたらキャバなんてやらない」って言葉は本当ですか? ちなみに僕のオキニは彼氏の第一候補に僕が入っているそうですが、本当に付き合えるのでしょうか?

 その言葉が本当だとしたら、キャバクラ嬢と呼ばれる女のコたちのほとんどが業界から足を洗う必要があるでしょう。そのキャバ嬢が彼氏にしたい第一候補にあなたは挙がっているそうですが、一体その第一候補とやらは何人いるのでしょうか? さっきから冷や水をぶっかけるようなことばかり言っていますが、客にバーチャル恋愛を実感させるのが彼女たちの仕事。リアルをバーチャルに変えるには嘘という魔法が必要なのですよ。

Q 「毎日メールするね」とか言いながら、実際にはなしのつぶて。かと思えば突然、意味深なメールが送られてくるのですが、冷静に考えると出勤日だけってことでしょうか?

 ご質問しているあなたが実は一番分かっているようですね。どうやらダメ押しをされたいようなのでハッキリ申し上げます。そうです。まず「毎日メールする」が守られていないことだけで彼女の言葉が社交辞令だと分かりますよね。気があれば送り忘れはないし、メールを打つ時間もない忙しさでも本気なら電話の一本くらいありますよ。おそらくあなたからもアプローチをしたと思いますが、それでも応答がないので「どういうこと?」と疑問を抱いたんですよね? でもたまにメールが来て内容は意味深。それはそれまでの無礼に対する彼女なりの穴埋めでしょう。これ以上は可哀想すぎて言えません。

Q なんと僕の誕生日にデートしてくれるそうなんですが、これって進展ありってことですよね?

 キャバ嬢があなたの誕生日デートを申し出てくれたんですか? それはおめでとうございます。さぞや豪勢な料理が並ぶのでしょう。誕生日プレゼントは何ですかね? でもその誕生日パーティの費用はどなたがご負担するのですか? パーティ終了後は祝ってくれたキャバ嬢と彼女が働くお店に同伴出勤なさって自腹で本日2本目のドンペリですか? まだ質問に対する答えを続けた方がよろしいでしょうか?

ヤラせそうでヤラせないキャバ嬢!?

Q ぶっちゃけ「同伴するのはアナタとだけ」って本当ですか?

 斬り続けてきましたが最後のお題です。って、これまたある意味キョーレツな質問です。親愛なる読者にあまり失礼なことは言えませんが、キャバ嬢の出勤日は年間数十〜百数十日でしょう。あなたが目当てのコの出勤日に欠かさず同伴をすればその言葉もありえましょう。しかし、その彼女の顧客が自分だけとはさすがに思っていないでしょ? ならばキャバ嬢が「メシの種」である同伴をやすやすと放棄すると思いますか? 残念、アナタだけじゃないですから!

背伸びをするな自然体が一番

「キャバ嬢との付き合い方を教えます」と言ってこの結論かと思われるでしょうが、客とキャバ嬢が同じ場所にいても、カネを払う側とカネを搾り取ろうとする側に分かれる以上、そこに恋愛の図式が成立する確率はかなり低いと感じざるを得ません。とは言っても「キャバ嬢と付き合うのは不可能」ということは全くありません。実際にキャバ嬢と恋仲にある人もいるでしょうし、前ページでは同棲中の方のコメントもありました。彼ら「勝ち組」の意見を拾うと、最初から彼女らを口説こうと思っていると「欲望ギラギラオーラ」が伝わってしまい、途端に恋する乙女が無機質なプロのキャバ嬢に変わるんだそうです。
 つまり煩悩を振り払って平常心を保った状態で、脳からアルファ波が出ている瞬間こそ「その時」と言えそうです。まずは自然体で集中力を養って下さい。